出窓は外観に風格があるので見た目の良さが魅力です。しかし外に突き出た出窓は、熱の影響や結露が発生しやすく悩む方が少なくありません。
この記事では、出窓の悩みを解消する二重窓について解説します。また二重窓のメリットや費用相場まで紹介するので、ぜひ参考にしてください。
出窓にありがちな悩み
出窓は外に突き出ていることから、さまざまな影響を受けます。ここでは、出窓にありがちな悩みを主に3つ解説します。
夏は熱の影響を受けやすい
出窓を設置した居室は、日差しの影響を受けやすいです。出窓は他の窓に比べて外に突き出ているため、日差しを多く取り入れてしまいます。太陽の日差しを多く取り入れてしまうことから、夏の暑い時期では室内を暑くしてしまうのです。
たとえレースのカーテンを設置していても、日差しを完全に防ぐことができません。また冷房負荷の効率も悪くなるので、電気代が掛かってしまうでしょう。
防犯上のリスクが高い
防犯上のリスクが高いことも、出窓のデメリットです。出窓は外から室内を見やすい窓になるため、空き巣に狙われやすくなります。
特に空き巣や住宅侵入は、窓から侵入するケースが多いです。そのため出窓から侵入されるリスクが高いことが考えられます。
冬に結露が発生しやすい
出窓は夏場による温度上昇だけでなく、冬場では結露が発生しやすいです。出窓は、居室とは違ったスペースが生まれるため、湿気や冷気が溜まりやすくなります。湿気や冷気が溜まると、居室と出窓間で温度差が発生するので、結露が発生してしまうのです。
結露が発生してしまうと、出窓を痛める原因となります。また出窓のカウンターが木製の場合は腐食させてしまう恐れがあるでしょう。
出窓を二重窓にするメリット
出窓の悩みを解消するには、二重窓にリフォームするのがおすすめです。二重窓にすることで、結露ができにくくなります。
また防犯対策や冷暖房の効率を良くすることができるなどさまざまなメリットが得られます。
以下に、それぞれのメリットを具体的に紹介しましょう。
家の中の音が外に漏れにくい
出窓から二重窓にすることで、防音効果が期待できます。室内で発生した音は外壁や屋根、窓から出入りします。しかし窓の出入りがもっとも多いことから、二重窓にすることで高い防音効果が期待できるのです。
内窓から二重窓にすることで、既存の内窓から漏れた音も遮断してくれます。また密着性の高い二重窓を設置すると、さらに音漏れが防げるのでペットの鳴き声や楽器の音漏れが心配な方におすすめです。
防犯対策になる
二重窓にリフォームすることで、防犯対策にもなります。空き巣の侵入手口として多いのが、鍵のかけ忘れとガラス破りです。二重窓は二重に施錠が行えるので、鍵のかけ忘れを防ぐことに期待できます。
またガラス破りについても、窓が二重になっているので破りにくくなります。見た目からも防犯意識の高さをアピールできるので、空き巣が侵入するのを、あきらめさせることができるでしょう。
結露ができにくくなる
二重窓の最大のメリットは、結露ができにくくなることです。二重窓にすることで、窓と窓の間に空気層を設けられます。空気層を設けることで、内窓の温度が低下しにくくなるので結露ができにくくなります。
ただし「はめごろし」の出窓の場合は、注意が必要です。はめごろし窓は換気ができないため、たとえ二重窓であっても結露が発生しやすくなります。
そのため結露を防ぐためには、開閉式の窓を設置することも重要です。
冷暖房の効率がよくなり電気代を節約できる
二重窓は、冷暖房の効率が良くなるので電気代の節約にもなります。二重窓を設置することで、断熱効果を高められます。
断熱効果を高めることで、外気の熱の侵入を防ぐだけでなく室内の熱の流出を防ぐことにも効果が期待できるのです。
冷暖房の負荷を軽減できるので、電気代の節約に繋がります。また二重窓を設ける際は、一般的なアルミ製ではなく樹脂製を選ぶことでさらに断熱効果を高められます。
冷暖房の効率を良くすることで、快適な空気を効率的に保てるでしょう。
出窓を二重窓にするための費用相場
出窓を二重窓にするための費用は、約2万円~になります。ただし設置する窓の種類や性能によっては、15万円近くかかるケースもあるので注意しましょう。
また既存の出窓がはめごろし窓の場合は、交換する必要があります。内窓を交換する費用は、既存の窓を取り外す必要があるので少し高めの約10万円~です。既存の出窓の交換も同様に、窓の種類や性能によっては50万円近くかかるケースもあります。
他にも既製品ではなくオーダーメイドする場合や2階の窓を工事する場合は、さらに費用がアップするので注意しましょう。